「シンくんも気持ちの踏ん切りついたのならさっさと告白しちゃいなさいよ?

千波ちゃん、ずっと待ってくれてるんでしょう?」


香折さんの逆襲に今度は俺が俯きそうになる。



「本当に鈍感で年下の女の子惑わせるなんてさ…」


「別に惑わせてないしっ。

っていうか、あいつが俺と出会った時いくつだったと思ってるの?

まだ中学に入ったばかりだよ?

恋愛に繋げられなくて当然だと思うけど?」



必死に言い訳する俺になるほどと頷きながらも


「まぁ、そうなんだけどね……。

千波ちゃんは辛かったと思うわよ?


ずっとずっと妹扱いされっぱなしで」



そう指摘されてしまったら、もう何も言い返せなかった。








「これから挽回するよ…」


しばらくの沈黙の後、照れ臭かったけど、頑張って宣言した俺の背中を


「そうね。頑張りたまえよ!」



香折さんは力強く叩いてくれた。