「……そんなに違う?
あいつのこと話してる時の俺って」
何とか冷静さを取り戻そうと酒を飲み干し大きく息を吸い込んだ俺に
「うん。全然違う。
日吉くんも言ってた。
妹は始めから分かりやすかったけど、シンくんは最近まで掴み所がなかったって。
だけど、最近ではシンくんもとても分かりやすくて2人は似た者同士になったって。
どんな心境の変化があったんだろうね…って笑ってた」
香折さんは淀みなくさらさらと言ってのける。
「別に何もないし…」
ただ、俺が千波への想いを自覚しただけだ。
そのことはこの間清海にも話した(白状させられた)し。
長く息を吐き出した俺に微笑みかけながら香折さんが言った。
「私が相談に乗ろうか?
頼りになるよ? 心理学者だから」
すっかり姉さん気取りになった香折さんに苦笑いを浮かべながら、俺は空になってしまったグラスを手に立ち上がった。

