「自分で勝手にハードル目一杯上げて、飛び越せなくなってウジウジウジウジ…。
ダサいね」
どこまでも容赦ない親友にバッサリ斬られてついに撃沈。
そこまで言わなくてもいいじゃんか、と恨みがましくじとーっと清海を見返してしまう。
「そんな顔してもダメ。
どんだけいじめても足りないし、気が済まない」
恐るべし、シスコン兄貴。
もういいや。
こいつに意地張るなんて無理。
「そうだよ、お前の言う通りだよ。
怖いんだ。自分のダメな部分晒すのが。
千波に素の自分を見せられなくなってた。いつの間にか。
千波を1人の女として好きだと自覚してるのにどうしていいのか分からないし。
何とかカッコつけて時間をもらったけど、完全に行き詰まってるし。
もー、何が何だか分かんねーよ」
素直に白旗を上げて一気に弱音を吐く俺に
「めんどくさいものにがんじがらめになっちゃって…」
小さく笑う清海の横顔は柔らかかった。
「……めんどくさいものって?」
「男のプライド」
分かっていたけど、はっきりと口にされてまた落ち込んだ。

