ミントグリーン~糖度0の初恋~



どんな答えでもシンタくんがきちんと出してくれた答えはしっかり受け止めなきゃと思った。


良くない答えなら受け止めきれず悪あがきするけど、その時は『イヤだ!』って駄々を捏ねるのではなく、結局言えないままになってしまった私の想いを伝えることにしたい。


一言でいい。自分の声で『好き』って伝えたい。


それだけはシンタくんに許してほしい。







私はもっともっと大人にならなきゃいけないと思った。



シンタくんが考えてくれている時間をムダに過ごしちゃダメだ。



その時間で出来る限り成長しなくちゃ。


シンタくんが答えを出してくれた時、今よりちゃんとしていたい。



そのためにはどうしたらいいんだろう?


どうしたら……

どうしたら……







私は新しく突きつけられた難題に気を取られてフワフワした毎日を過ごしている。





ーーーこんな姿、絶対にシンタくんに見られたくない。