「6つでも、7つでも、もう学生じゃない。
社会人でしょ?
お酒もタバコも許される歳になってから何年も経ってるし。
そんな立派な大人とまだまだ学生を続ける未成年の千波と。
釣り合うのかな?
無理ばかりすることにならないかな?
千波が全うしたいっていう初恋に私はそこまで魅力を感じないんだよね。
私たちも社会人とかになったら6つ上もいいけど、学生の間は歳が近い人がいいな。ラクそうで。
私はそう思う、けどな」
雪の言葉にちょっと傷付く。
『魅力を感じない』ってとこに特に。
でも、そんなことないよ!って反論できる箇所を見付けられなかった。
悔しいけど、正論なのかもしれないな。
「でも!でも!でも!!
やっぱり、シンタくんしか考えられないもん」
それでも頑固に言い返した。
もう、意地だけで。
「……ったく」
雪は呆れたように笑ってた。

