制服に着替え、また体育館に戻った。
そこには、1人でシュートをしている先輩がいた。
「先輩」
「お、はやかったね」
私が声を掛けると、シュートをやめ、ボールをもったままこっちにくる。
制服でバスケをしていた先輩は汗で濡れていた。
そんな先輩を見て心臓がまた暴れ出す。
先輩はそんなことも気に留めず、私をひっぱって、抱きしめた。
「ひゃあ!!せ、先輩…?///」
「明日香ちゃん…」
あまりにも色っぽい声を出すから思わず黙り込んでしまった。
でも、暴れた心臓が元に戻ってくれるはずもなくて。
逆に、先輩に抱きしめられていると理解した今、心臓の暴れ具合が半端ない。

