「あの...?」 「あっ、ごめんなさい...でー、えっとなんでしょうか?」 黙った私を不思議に思ったのか、 下から私の顔を覗き込む マスクとサングラスで顔のほとんどが隠れてはいるが、整った顔立ちだということはわかった そのせいでまた、私の心臓がバクッと音をたてたのは秘密㊙ 「いぇ、随分と緊張なさってたものですから。どうしたのかな...と..」 「あぁ、すみません。今から大事な用事があるので緊張しているんです。」