私たちが降りる駅になり、降りる支度をする。




ドアの方に行こうとすると、突然声をかけられた。







声の主は双子の彼。



「バイバイ」なんて笑顔で手を振られた。




私も戸惑いながらも「バイバイ」と言って手を振りかえす。



顔は見る見るうちに熱くなり、きっと火照っているだろう。



多分、かなりの間抜け面だったとも思う。





電車から降りて、ふぅっと一息ついていると、後ろから何とも言えない視線。



まゆだ。



「え、ちょっ、まゆ…?」



「さぁて、何があったか、学校に着いたらゆぅっくり話してもらいますからね?」



なんて言われてしまう。





まゆにこのことを伝えるのを忘れてしまっていた。


――――――――――



「いいなぁーーーっ!!」


昼休み、教室内にまゆの声が響く。


「ちょっ、まゆ!!

しーっ、しーっ!!」