年下犬系男子は狼系男子でした


いつもの場所へ行くとあーちゃんが立っている。
こちらにはまだ気が付いてない様子。

走って駆け寄る。

「あーちゃん、ごめん待った ? 」

「今来たばかりだよ。」

にこりと笑顔で返事されほっとする。
俺のクラスはここから1番遠い場所にあるから、いつもあーちゃんより遅くなってしまうのだ。

毎回待たせてしまうのに、あーちゃんは笑って許してくれる。

「良かった。じゃあ帰ろうか。」