麻「先輩、とか?」



あっ、確かに!先輩かな?



―キーンコーンカーンコーン



あっ!ヤバイ!そういえば次移動教室だった!!



麻「希望!急ぐよ!」



希「う、うん!」



見つかったらヤバイけど思いっきり走って行った



けど、移動教室のすぐ近くの階段でつまずいてしまった



希「痛?!大丈夫?!」



あっ、血が出てきちゃった



希「ごめん麻琴ちゃん!私、保健室寄
ってから行きますって先制に言っ
といてくれない?」



麻「分かった、1人で行ける?」



希「うん。ありがと」



最近は災難続きだなー



保健室に行くと先生がいなかった


どうしよう‥‥


自分で手当てしちゃってもいいかな?


授業遅れちゃうし、


と、思っていたら



―ガシャン



えっ?!なに?!


後ろを振りかえるとベッドだった



だ、誰かいるのかな?



ベッドに近付くとねている人のだと思われる携帯と生徒手帳が落ちていた



拾ってあげなくちゃ



ベッドに寝ているひとを見ると‥‥



希「えっ?」



この人って、昨日の?!



やっぱりうちの高校だったんだ!


そういえば生徒手帳!


なんか悪い気もするけど、



罪悪感を抱きながら生徒手帳を開くと



希「 桜庭 亮太‥‥‥‥?」



桜「それ、俺の。」



希「あっ、ごめん」



昨日の人って桜庭くんだったの?!



希「さ、桜庭くん、」