わすれなぐさ


「おどしですか?」

そう言うと、お腹を抱えて笑い出した。

「君、面白いね、名前なんて言うの?」

「誰かわからない人には教えません」

さらに笑い出した先輩。

「俺は2年3組の一ノ瀬祐
 よろしくね」

手を差し出してくる、
これは握手しろってこと?

「よろしくする気はありません」

差し出してきた手を払いのけ
寝ていたそらを無理矢理起こし
屋上をあとにした。

「あの子おもしろい、
 気に入った」

先輩が呟いてるのも知らずに…