いつも通りに通学路を歩き
いつも通りに学校に行き
いつも通りに教室に入る
「ゆうこ!聞いて聞いて!」
この暑いなか朝からハイテンションで
こちらにやってくるこの子は、
私と同じクラスで親友の樹原紗世。
中学校の入学式の時から話すようになって。
今では、この学校の中では誰にも負けないくらい仲良しになった。
「さよ〜、どうしたの?」
そう聞き返すと紗世は目を輝かせた。
「あのね!亜希くんと付き合う事になったの!」
「おーー‼︎よかったじゃん!おめでとう!」
紗世は二年生になった頃から気になっていた人がいたらしく
私はしばらく恋愛相談にのっていた。
