呪ゲー

結局、利紗が戻ってきたのは二時間目の途中だった。


熱がないと判断され、少し休んでから帰らされたらしい。


これは利紗と担任の話をちょっと立ち聞きしただけで、利紗からは直接聞いていないけど…


「利紗、もう大丈夫なの?」


「うん。なんとか」


そう言う利紗の顔は、スッキリとした印象を受けた。


「そっか、それなら良かった」


利紗が笑っているから、私も笑って言葉を返す。


とりあえず良かった…


「さっきの、ごめんね? 急に大声出しちゃったのと…朝のと………」


急にしおらしい態度になった利紗に、私は笑わずにはいられなかった。


つい吹き出してしまうと、利紗もつられて笑った。


ああ、よかった。
やっといつも通りに戻れた。


わたしの心の中は、安心でいっぱいで、さっき感じた違和感などとっくに消えていた。