この声が君に届くなら …



すると、裕人が優しく微笑んだ。



ーーどきッ…




「梨花子、やっと笑った。」



「え…?」




「俺は、お前の泣き顔より笑顔が見たい。
泣き顔より笑顔の方が好きやけん。」




「…うん。ありがと、裕人。
あたしもう泣かんよ。何があっても、笑顔で頑張るけん!」




「おう!頑張れ頑張れ!いつも見とるけんな!!
やりたいことやっちゃえ!(笑)」




その時、裕人になら何でも話せる。そう思った。




「あんな、裕人。あたし実ははやりたい事、あるんや。」





「え!何がしたいん?」




言ったら、何て言われるかな?

『無理だ』とか、『やめとけ』とか、言われたりするんかな?




ううん。裕人なら…



「あたしな … 」



ふー、と深呼吸をする。



「歌いたい。」




「…え?」




「あたし、歌手になりたいんや。歌が好きなんや。
歌を、おもっきし歌いたいんや!」



裕人は驚いて、最初は何も言わんかった。
やけど、すぐに笑顔になった。




「良いやんか!かっこいいやん、その目標!
梨香子、頑張れよ!!」




「…うん、ありがと、裕人。
裕人ならそう言ってくれると思っとった。」




「当たり前や!
おしっ、梨香子。俺も協力するけん!」




「俺と、梨香子で、バンド組もう!」




「え…?」