「ん。おやすみ〜」


「おやすみ」


ユウに手を振り、総長専用部屋へと向かう。


階段を上がり、一番奥にある部屋。


ゆっくりとドアを開けると、そこには懐かしい部屋が。


波多野組の次の私の家。


落ち着く…。


疲れた心を癒してくれる。


パーカーを脱ぎ捨て、ぼふんっとベッドにダイブする。


あー、この久しぶりのベッドだ…。


最近は仕事ばかりで車の中で寝たりとか、ソファーで寝てたからな〜。


「ん…?」


視界の端でチカチカとそれは強調するように光っていた。


あ…携帯が光ってる…。


緑色…ってことはメールだ…。


誰だろ…。


手を伸ばしたら届くところにある携帯。


…眠いから明日…みよぅ…。


この時、どんなに眠くてもメールを確認するべきだったんだ。


そうすれば、何かが変わったはずなのに…。