「組長から何も聞いていませんか?」


「まぁ…」


「そうですか。では、俺が何者かというのから。」


「うん、よろしく」


お父さんにはまた後で文句でも言っておこう。


そうしよう。


「では、問題です」


「は?」


問題?


なぜに問題?


「この高校の名前は?」


「南沢高校」


「俺の名前は?」


「…南沢…って、あっ」


ま、まさかだけどっ…。


「もう気づいたと思いますが、俺はこの南沢高校の理事長です」


も、もうっ驚きで声が出ねぇよ…っ。


「まぁ、そういうわけなんで、教室に行きましょうか」


「え、職員室は?」


「大丈夫です。ちゃんと伝えてますし。それにもう朝礼は始まってますから」