「特訓の方も安心して下さい!心を鬼にして頑張ります!」


「それは頼もしいね…。でも手加減だけは忘れずに」


ユキはやり過ぎるところがあるから少し不安だな〜。


次会った時、面子たちがケガをしていないことを祈るよ…。


「ありがとう。じゃあ、おやすみ」


「おやすみなさい!」


「気をつけてな」


2人に手を振り、幹部室を後にする。


「総長!お帰りですか?」


「うん、やることがあるから今日は帰るね?」


「はい!今度時間があるときにかっこよくなる方法、ぜひ教えて下さい!」


ん?かっこよくなる方法?


あ、もしかして男装のこと言ってるのかな?


かっこよくないと思うけどなー。


でも、そう言ってくれってことは、ちゃんと男に見えるってことだよね?


それはそれで嬉しい!


「もちろん!今度はゆっくり遊びにくるね〜」


「はい!道中お気をつけて!」


「ありがとう!」


バイクに跨り、空を見上げる。


最近の天気の悪さが嘘のように、今日は星が見える。


楽しい時間はあっという間って本当だね。


今度は仕事が終わったら行こう。


手土産を片手に…。