「はぁ〜。ユズ、もう遅いから泊まったら?」


え?…って、もう10時じゃん!


うわー時間経つの早すぎ!


「んー、泊まりたいけど今日はやめとく。まだやることあるから」


「そっか。でも、何かあったらすぐに頼ること!」


「ユズさんはすぐに無茶をしますからね!」


…無茶してるわけではないんだけど。


でもここで頷かないと、後が怖いんだよね。


特にユキの横でニコニコ笑っている方が。


「わかった。すぐに連絡する。その時は助けてね?」


「もちろんです!だってユズさんは」

「俺たちの大切な総長だからね」


「ふふっ、ありがとう」


うん、やっぱりここは温かいね。


この温かい場所がなくならないよう、私は精一杯頑張ろう。


「じゃあ、シノのこと、黒狼のことよろしくね」


「おう。こっちのことは任せて、安心して仕事してこい」


さり気なくかっこいいこと言うからムカつくよ。


でも、そういうところに私は助けられてるんだよね。