妖狐なんかに負けてたまるかっ!



それからと言うもの神宮寺は全くわたしに関わらなくなった


これでよかったはずなのになぜか心に穴が開いたみたいだ


その理由もよくわからずモヤモヤした気持ちが頭のなかを渦巻いている


そして、私が先生から頼まれた資料を持っていっているとき、廊下で神宮寺が女子を連れて歩いていた


そこで私と目があった


あまり会いたくなかった...


神宮寺は私を見たあとすぐに視線をそらした


そうだよな、私がやったことだ


自分で神宮寺に同じことをしておいて無視するななんて言ったらむしがよすぎる


私の愚かさや自分自身に腹が立つ



そんな中、私に依頼があった

それはここの近くにある山での怪奇な現象

一般の人を巻き込むようなことをする妖怪は祓わなければならない


あまり気は乗らないが仕事だ


今日の放課後、その山にいってみようと思っていた


そんなに警戒するほどでもないと思っていたから、いつもの祓うために使う道具一式を持っていくことにしていた