つよがり


「し、、、な、、ょ」

「は?」


雨の音で聞こえない




「死ぬなよっ!!」


「っ!!!」



なんで、だ

どうしてこの男は初対面の人に

そこまで言えるんだ

そこまで気にするんだ




「頼むっ、死なないでくれっ!」

「な、にを」

声が上手く、出ない



「お前に死んで欲しくねぇ!生きててほしいんだ!」



「っ、、ふざけるなっ!」


ふざけるな、ふざけるな!!




「お前に、何が分かるっ!?」


「なんも知んねえよ!」


「だったら「だけどっ」」



僕の言葉を遮って男は続ける



「なんか、知んねえけどっ」


「お前には生きてて欲しいんだよっ!」