つよがり

「何が邪魔すんなだよ。お前、今何しようとしてたかわかってんのか?」


「はっ」

乾いた声がでた




「わかってるに決まってる!だから、邪魔しないでよっ」


もう少しでラクになれる

そう思ってたのに

・・・・この男のせいでっ




「この、、、偽善者!!!」


水を叩きながら

雨の音に負けないように大声で言った



ザァァァァァ


ザァァァァァァァ!!



僕達の間に沈黙が流れた




「早く、離してよ」

男は離してくれない



「ねぇっ!離してっ!」

「・・・・」





「いい加減にしてっ」

「・・・・」





「お願いだから、死なせてよっ!」

「、、、っ」



溜めていたモノが溢れだした


どうして、神様はこんなにも残酷なの?


どうして僕を、私を死なせてはくれないの?