つよがり



「那月さんが入るって言ったからっす!」


「・・・・・・・」



どうしよう、何て言って良いのか分かんない




「クー、そろそろ離れてもらって良いっすか?」


「あぁ!ごめんね」


苦しかったのかな?


パッと手を離して那月さんの隣に座った


すると、那月さんはチラリと時計を見て




「そろそろ、かな」




そう言って次に僕に目線を移した



その瞳はゆらゆらと揺れていた












コンコン


「那月さん、俺達です。

入って良いですか?」




バッと那月さんの所を見ると


口パクで "ごめんね"


そう、言ってた