バンッ

「はぁ、やっと着いた」



砂月さんの運転は荒い

危うく吐きそうだった



「おー、何かこの学校すげえ変わったなー!」


校門の前で仁王立ちをして大きな声で砂月さんが言った


「砂月さん、とりあえず歩き出して下さい」


「悪ぃ、悪ぃ」


ヘラヘラと笑いながら砂月さんは歩き出した





「砂月さん、この学校の卒業生だったんですか?」

「おう!那月もだったぞ!」



ピクッ



「ホントに?」

「ホントだホント!

それに、この学校の理事長やってんの那月だぜっ!」




ピクッピクッ!!




「砂月さん、、、理事長室どこ?」


「あ?ここを真っ直ぐ行って、2番目の角を左だ」


「っ!砂月さん!先行っとく!!!」


「えっ、ちょっ!クロ!」