つよがり



優side




「初めは、珍しい女だと思ったんだ」


あんな暗い中でも分かる程綺麗な女だった





「何にも知らないで生きてきて、ずっと幸せで生きてたんだろうなって思った」



俺達とは違って"闇"なんて背負ってないんだろうって




「だけど、違ったんだ。アイツの優愛の瞳は真っ暗、闇に染まってた」



その闇はおそらく俺達より大きくて重い




「優愛が死のうとしてるのは見て分かった」

「っ!」



俺は自分の心臓のあたりを触って続けた





「その時、ココが苦しくなったんだ。」



ソイツが綺麗だから、とか


そんなの関係なくて






「気付いたら優愛に死ぬなって言ってた」


「いや、、、叫んでた」




俺は"裏"のトップ黒龍の総長をやってるからいろんな奴等に襲われる事が多かった


そんな奴等に殴られても、蹴られても痛みはそんなに感じなかった