「佐野さん、ありがとうございました。次は校長先生からのご挨拶です。」

コツンコツン


静かな会場の中から一人の足音だけが聞こえる。



髭をたくわえた老人が壇上に立った。



「えー諸君まずは入学おめでとう。わしがこの学校の校長のドラリオン・メビウスじゃ皆よろしくの。…知ってのとおりこの聖アマリス学園は世界一の魔法学校として有名じゃ、そのわが校の厳しい試験に受かりこの場のいる諸君らは大変優秀な魔法使いじゃ。」



会場にいる生徒は校長の話を静かに聞いている。



「これから諸君はこの学校でたくさんの事を学び多くの事を体験してほしい。
そして、これが一番大切なことじゃが…信頼できる友人を皆には作ってほしい。…以上じゃ。」


パチパチ…!!




校長の話が終わると大きい拍手が会場に響いた。




「それでは新入生の皆さんはクラス分けを行いますので校庭に出てください。」



ザワザワ




会場にいる生徒達が一斉に動き出した。




さて…私も行きますか。