窓に近付いて、校門の方を見てみると見慣れない制服。あれってどこの制服なんだろう。

彼があたしに告白しにきたと!

「ちょっと行ってきまーす。ばっさりふってくる!」

堂本さんは呆れたような顔をしながらも手を振ってくれる。鞄はそこに置いて廊下を歩いた。

ローファーに履き替えながら、ふと疑問を感じる。
何で、アキは校門に行ったんだろう。
それとも教室から見ただけで分かっちゃったとか?

コンタクトなのによく見えたなあ。

試験最終日。部活動開始の生徒と友達と仲良く帰ろうとする生徒。

それを目だけで見送って、未だ校門の前にいる男子を見つけた。