「え! 行く! ね、行くよね祈璃!」 "祐一"は、明らかに"祈璃"だけを誘っていたのだが、"祈璃の前の席の女子"が張り切って返事をしている。これ、複雑な関係なのか。 多分、"祐一"は"祈璃"に気があって、"祈璃の前の席の女子"は"祐一"が好きなんだろう。そのダシに"祈璃"は使われているのか。 「えー、別に行きたくないから良いや。別にコーヒー好きじゃないし」 「は!?」 "祈璃"の発言に、俺の中の声と"祈璃の前の席の女子"の声が重なった。なんて非協力的な。