却下って、アキさんよ。 「なに小姑みたいなこと言ってんの!?」 「小姑関係ないし、あーゆーのをやると現実に帰ってこれなくなる。彼氏出来なくなるよ」 「ギャルゲーやってるアキに言われたくない!」 「俺はもう帰ってこないから良い」 「良くなくない!?」 確かに小姑は関係ないと思うけれど、あたしが何にお金を叩こうとアキには関係ない。 このまま拗ねてやろうと思って、昇降口まで黙って歩く。 アキとは反対側の靴箱からローファーを取り出して地面に下ろそうとすると、乱暴に靴箱が叩かれる音がした。