卒業式を終えて教室に戻って、クラス全体の話が終わって解散になった。

みんな名残惜しそうに教室に残っている。

泣く人、後輩から花束を貰う人、ボタンが既に貰われているひと。

夜にあるらしいクラスの集まりに誘われたけれど、断った。アキも行かないらしい。

「藤沢さんは行くの?」

「一応幹部だからね。まあでも、二人とは大学一緒だし、嫌でもまた会うよね」

そう、なんとあたしたちは同じ大学に進学することになった。

アキが肩を竦めて「ね」と同意する。

クラスメートに呼ばれて藤沢さんがこちらに背を向けた。