ゲーム機は入っても漫画は入らない。 「……四次元ポケットだと思ってる?」 「ポケットを叩くとゲームがひとつ!」 「いや、普通に叩いたら壊れるから」 みんなが立ち上がったのと同じタイミングで立ち上がる。 廊下に出て、実行委員の腕章をつける。一緒に出てきていた祈璃がそれを物珍しそうに見た。 「それ格好良いね」 「風紀委員だと強そうに見えるよね」 「風紀委員? そうなの?」 うん、ジャッジメントですみたいなね。 無線を取りに本部の教室まで行くので、そこで祈璃とは別れた。