文化祭一日目、早朝。

「ごめんなさい!」

あたしと藤沢さんと光井くんの前で頭を下げる濱さん。

クラスメートの殆どはオープニングという、在校生だけの開会式に行ってしまった。ずっと前に渡されたというエプロンの領収証が見つからなくて、あたしたち三人と、アキや数人が残って探してくれた。

「本当、ごめん。俺の所為で……」

「私もちゃんと確認してなかったから」

「あ、これ!! は、レシート……」

ゴミに出された分はもう探せないので、外装内装で出たゴミの束へ紛れていないか見る。

そして、教室で姿が見えなかった濱さんは、先ほど登校してきた。

バッグも下ろさずに、あたし達の近くに来た。