段々と減っていった掲示版の前に出る。

「あたしとアキ、同じクラスだ」

「アネゴは?」

「隣のクラス」

声が急に聞こえたので驚く。

いつの間にか隣には堂本さんがいた。

「体育一緒じゃん、また二人ぼっちで受けようね?」

「クラスでちゃんと友達作ります。それよりいのりちゃんの方が心配なんだけど?」

堂本さんがアキを見る。何が心配ですってアネゴさま。

掲示版に視線が戻った。

あたしもそれを見上げるけれど、何を見ているのかはさっぱりだった。