前日。 12月24日。夜。 「まあ……来ないだろうけど」 あたしはサンタさんに欲しいモノを紙に書いてベッドの横に置いた。 子供の頃なら、くまのお人形さんだとかおままごとセットとか… だけどもう高校生。 いつの間にかあたしのもとにサンタさん来なくなった。 みんなが言う、サンタさんなんかいないって。 だけど、あたしは未だに信じている。 「お願い!サンタさん!素敵な彼氏をくださいっ!」 この声が届くようにと部屋の出窓から空を見上げた。 すると、お母さんの声が聞こえてきた。