「やっぱ、樹里には勝てないな」 そ、それはあたしのセリフだよっ! 「あたしの方が勝てないもん……」 悔しいけど、大樹くんには勝てっこない。 ピンポーン! 「え?あ……唯華かな、ちょっと出てくるね」 「分かった、飲み物準備しとくな」 あたしは頷いて、パタパタと玄関に向かう。 ドアを開けると、寒そうに立っている唯華。 「唯華!来てくれてありがとう!」 「ごめん、ちょっと遅くなっちゃった」 「大丈夫だよ、寒いでしょ?中に入って入って」 外はとてつもない寒さだ。