「待って」 「えっ」 いきなりそう言われ、あたしは離れる。 だ、抱きつかれるの嫌だったかな!? 「ご、ごめんなさ……」 「そんな可愛いことしないで、どうしたらいいか困る」 「へ?」 可愛いこと? よく見ると、大樹くんの頬がほんの少しだけ赤い。 どうやら大樹くんは、不意打ちに弱いらしい。 「……可愛い」 そう言葉が漏れてしまっていた。 「は!?……んなことないって」 ふふっ、と笑うと、大樹くんの手があたしの頬を包み込んだ。