「小さい頃はすごく気になってましたけどね」 あはは、と笑いながら美和ちゃんを見る。 「お優しいんですね、樹里ちゃんは。私の側にも、そんな方がいらっしゃいますわ」 「どんな方なんですか?良ければ聞かせてください」 何気なくつぶやいた美和ちゃんの言葉が気になって、聞いてみる。 「そうね……私より2つ年上の方で、とても良い方なの。それでいて、私の……」 そこまで言って、美和ちゃんは止まる。 「美和ちゃん?」 「その、婚約者……なんですけれど、何かトラブルがあって、婚約者が2人いるみたいで」