「ごめん、君とは付き合えない」 え……? 今の声って。 「大樹くん?」 あたしはボソッとつぶやいた。 「俺、彼女いるから」 間違いなく大樹くんの声だ。 「だ、大樹先輩が告白されてる!」 小さな声でも驚いたように言う唯華。 そりゃ、告白されるよね。 あのルックスにあの微笑み。 そして頭も良くて運動神経もいい。 モテて普通だとあたしは思う。 でも、前に言ってたなぁ、大樹くんのお母さんが。 大樹くんは完璧なんかじゃない、ヘタレだって。