「本当に本当だな?さっき、水城財閥との取引が解除されたんだ。」

「え?お父さんが水城財閥と取引できたって喜んでたのに?解除されたの?」

「あぁ、」



ーーーー次の日の学校

「え?羅奈パパさんもう手だしたの?」

「うん。取引解除だって」

「え?!取引解除って相当じゃん」

「だって家、取引に困ってないから…」

「あーね。」

プルルルルップルルルルッ

「「愛(羅奈)の携帯?」」

「「ううん」」

両方はもった笑笑

誰だろ?


《もしもし?》

あ、美結の携帯だ

《どうして?なんでよ?なんで私が家を出て行かないといけないのよっ》

《まって、まってよ…》

【お前、水城の令嬢様に手、だしてるじゃないかっ】

《だしてないよっ!》

【いい方を変える。お前、佐野美香さんに手、だしただろ?】

《佐野…美香…?》

そろそろ出番ね

【あぁ、その方は偽名を使ってこの学校に転入してきている。咲本家の長女が世界一の財閥令嬢様に手出すなんて…】

《私…まってよぉお父さんー》

「これはこれは咲本美結さん?」

「やっとわかったかな?」

私はウェッグとメガネ、愛もメガネを外した。

「うっ。…そ…水城羅奈と高橋愛」

「私たちがなぜ偽名まで使ってここに来たと思う?」

「………」

「わからないの?羅奈や私がどんな気持ちで過ごしたかもわからないの⁈」

「愛……いいよ。私が喋る。
5年前、あなたが愛美を殺した」

「あ…………」

「忘れてたとは言わせないよ。
私たちはずっと憎んでた。この日が来るのをずっと待っていた。」

「あれはっ…………」