「でねー、それが」 「え、そうなるの?」 帰り道、私と犬川君は普通に他愛のない、話をする。 「ねぇ、猫宮さん。拓人のことなんだけど…」 「宇佐川君がどうかしたの?」 急に犬川君が宇佐川君の話題を持ちかける。 「拓人の恋…実るかな…」 心着なく、か細く呟いた犬川君。 私はんー、と悩み始める。 「それは、どうだろうね…少なくとも宇佐川君のアピールしだい…でも、実るかな…」 私がこう言うと犬川君はそっか…と、少し笑顔を見せて頷いた。