犬系男子を被った王子様




―――――――
――――
――



授業が終わり放課後タイム。
約束の時間だ。



「それじゃあ行こうか!」



みんな集まり、早速出発!
校門に差し掛かった所で私は目を疑う。


「香、あれ、水瀬君じゃない?」



私が指を指すと犬川君や宇佐川君も反応する。
香は小さくため息をつき、



「行こうか」

と、言うだけ。



そして、水瀬君の横を通りすぎようとしたとき、



「香!」


水瀬君が香の名前を呼ぶ。