犬系男子を被った王子様




「あぁ、今日の放課後どこ行くのかなぁって…相談をな…」


「それだけのことで…」



犬川くんは若干呆れている。



「猫宮さんも行くんだよな!!なぁ!どこがいい?」


急に話を振られる私。



「え?!えーと、んー、」


必死に頭を巡らせる私。
すると、


「淋~!」

「あっ、香」



香が私の名前を呼びこちらに向かってくる。