犬系男子を被った王子様





「あっ!冬夜!見つけた…どこいってたんだよ!」



二人で廊下を歩いていると目の前には少し息を乱している宇佐川君。


「あれ?猫宮さんも、いる。」



宇佐川君が私に気づき声をかける。



「あ、ごめんなさい、」



私は悪いことをしたような感じがして謝る。
すると、宇佐川君が驚いたような顔をし笑い出す。



「何で謝るんだよ!!ははっ!猫宮さん面白い!」



息を切らしながら笑う宇佐川君に私は唖然。


「ひー、笑った笑った」


「で?拓人、俺に何か用?」


そして、犬川くんが痺れをきらしたように宇佐川君に声をかける。