「おっはよー!」


クラスに響き渡る大きな声…。



「あ、犬川君じゃん…元気だねぇ…まさに頼れるクラスのリーダー!淋とは真逆ね…」


「そりゃ…私だってそうは…思う、かも」



私はオロッとしながら答える。



「でも……あーゆう子は犬系男子っぽいはね…」


「い、犬系??香…すぐ人を動物に例えるのはよくないよ……」


「なーに言ってんのよ……今はそーゆうのが流行ってんの!もうちょっと勉強しなさい!」



そう言って香は私のおでこに凸ピンをした。