犬系男子を被った王子様




「は、い…え~と…なんと言うか…元気があって見てると周りの人も元気になる…と言うか…頼れるクラスのリーダー…的な感じがします…」



私はそこまで言うとチラッと犬川くんを見る。



「そうなんだ~…へぇ~…」



犬川くんはいつもより嬉しそうに頬を染めながらニコニコする。




「猫宮さんにそう言われると嬉しいな~」


「ぅ…そ、そんなことは…」



私は頬に熱が集まるのに気付かれないよう下を向く。




「あ、いいこと考えた!」



突然犬川くんが声をあげる。