「あ、冬夜君、聞いて!実はね!話したいことがあって…」 「話したいこと?」 冬夜君は不思議そうに首を傾げる。 「そうなの。あのね、紫音君と昨日帰り道で会ってね…それで」 「俺が朝一緒に登校しようって誘ったんだよ」 え??? 紫音君がつかさず言うもんだからびっくりして口をつむいでしまう。 「ふ~ん。で??それが…何??人様の彼女を奪おうってこと?」 「と、冬夜君…!!」 冬夜君は私をちらりと見ながら怪しく微笑む。