犬系男子を被った王子様




翌日。
私はルンルン気分に入りながら家から出た。



すると、家を出たタイミングで



「ねっこみやさーん!」

「え?」


横を向くとそこには、何故か紫音君の姿があった。



「紫音君?どうして、、」


どうして、私の家…。。。


「俺、この道ちょっと行った所に家があるんだ!」



私の疑問を直ぐ解決するかのように話す紫音君。それに、私は驚きながらも頷いた。



「猫宮さん!何かの縁だから一緒に登校しない??」


「え??別に構わないけど、、、」


「本当?ありがと!」



私の言葉に紫音君は素直に喜んだ。
口元が怪しく微笑んでたなんて私は知りもしない。



「猫宮さんって犬川と付き合ってるんだよね」



歩きながら紫音君は私にこんな質問をしてくる。