「ねえ、冬夜君。」
帰り道私は一緒に帰っている冬夜君に声をかける。
「私、疑問に思ったんだけど、初めて会った時何で冬夜君屋上に行こうと思ったの?」
すると、冬夜君は悩み出す。
そして、私をチラ見すると小さく微笑んだ。
「そうだねぇ〜…偶然帰るの遅くなった時、淋を見つけてね好奇心が湧いたんだよ。」
「好奇心??」
「そう。好奇心……淋って密かに皆から人気者だったから………気になったんだよ」
冬夜君の言葉に私はブンブン首を振る。
人気者だなんて、、そんなのないない。
「でも、冬夜君も物好きだね。私と仲良くなりたい為に屋上を秘密にするなんて、、、」
「物好きとは、失礼だな。俺はこうして淋と付き合えて幸せだよ。それに、、」
冬夜君は少し私との距離を詰める。
「恋人との秘密って良いだろ??だから、屋上は俺ら2人の秘密」
そう言ってニコッとする冬夜君に私は笑みを浮かべる。


