「あの、香」 「なに?改まって……あ、卵焼きが入ってる♪」 香は空いてる席に座って私の机の上でお弁当箱を広げる。 「こんなこと聞いていいか分からないけど…どうして水瀬くんと別れたの?」 私がチラリと香を見ると香は少し驚いた顔をしたがやがてフッと笑顔になる。 「さすがに淋も知りたいか…まずはお弁当食べよ?その後しっかりと話してあげる」 香はそう言うと元気な声で『いただきまーす』と、言いお弁当を食べ始めた。 私もお弁当箱を広げて食べ始めた。