「なら、夜まで時間あるよね」 思いっきり顔を近づけられて頬が蒸気しながらも懸命に頷く私に犬川君はクスッと笑って、 「なら、決まりだな」 あ、、、本性が出ました…。 目を細めて笑ったのだ。 「よし、じゃあ行こうぜ」 そう言って私の手をとって歩き出した私達。 しばらく歩き私が周りをキョロキョロする。 ま、全く分からない。 知らない場所だ…。 迷子になったら確実に帰れない! 想像したくもない想像だ。