「猫宮さんと、どうしても話してみたかった…」
「話して…みたかった…」
意外な答えだ…。
「そう。だけど、今、この素の俺だと猫宮さんは人見知りだから…怖がってしまう…だから、俺になれるまで、この俺の秘密はなんとでも守ろうとした…けど、、」
「ばれちった…」
クスクスと笑いながら喋る犬川君。
あの犬川君と違い、大人の魅力を感じて思わずポケー…と、してしまう私。
「そっか、、そうだったんだ…」
納得する私。
何か、騙された気分に少しだけなる。
何で私と話したかったのかは分からないけど…。
私の頭は疑問で溢れかえっていた。
「あ~ぁ、秘密ばれたらもともこうもないよ…猫宮さん、この事俺らの秘密だよ?」
「え?でも、、ムグ!」
私が喋ろうとすると、犬川君は顔を近づけて私の唇を人差し指で抑える。


